昨日は、京都の風物詩である大文字五山の送り火が行われました。
その送り火の翌日の火床の炭は、無病息災のご利益があるとされています。
五山の送り火の火床の山は、ハイキングコースが整備されている大文字山以外の火床に入れるのかどうかは観光ガイドなどには記されていません。
建前は「自由に入れる火床は大文字山」のみ。
でも、以下のような実態があります。

大文字山=送り火当日以外は年中入山可能。
左大文字=児童の住み込み施設があるため年中を通して物理的に入山は不可能。
鳥居=山の所有者である奥嵯峨の料理屋さんの許可を得ると入山可能。
船形=ハイキングコースの横に火床があり入山可能。
妙=近くに上水道施設があり入山禁止。ただし、地元の方の山菜採りなどは黙認されており入山可能。
法=松ヶ崎大黒天境内から入山可能。
(※「入山可能」というのは誰でも自由に入山していいという意味ではありません。)

左大文字は、入山する理由がありその理由を書いた所属長の依頼文があれば、硬く閉ざされた火床の道へ通じる鉄の扉が開かれる可能性もあります。
でも普通では絶対に火床に行けません。
その左大文字の火床に1年にたった1度だけ入れる日があります。
それは送り火の翌日の午前中。
地元の人が「無病息災のご利益がある」という炭を拾いに行くことの便宜を図るため、1年にたった1日だけ、しかも午前中の数時間のみ硬い鉄の扉が開かれ、火床が開放されるのです。

本日の走行距離、79.93km。

2006年8月17日(木)


自宅を出て、きれいな花を眺めたりしながら北上。



長建寺着。



更に北上。
こんなお寺がありました。



粟嶋堂だそうです。



壬生寺前通過。



金閣寺の駐車場入り口で、火の用心さんとNさんのお二人と合流。
さっそく左大文字の火床に向かいます。
普段はピタリと閉ざされている鉄門が、今日は開けてあります。



結構きつい坂道を上がります。



一番目の火床である「左大文字」の火床着。
消防署の人やボランティアの方々による後片付けの真っ最中。



火床の最高部へ。



火床からは京都市街が一望できます。



ここ左大文字の火床は、石とコンクリートで造られています。



下山開始。
何やら、火床へ運び上げられるようです。



左大文字山を後にして、奥嵯峨のまゆ村さんを目指します。
清涼寺・釈迦堂内の「生の六道」の井戸跡。
昔、小野篁(たかむら)が昼間は朝廷の官吏として働き、夜は珍皇寺の井戸から冥界に下り閻魔大王に仕えたという伝承があります。
篁は朝になると、ここ清涼寺・釈迦堂に昔あったという井戸からこの世に戻り、役所に出仕したそうですね。
その井戸跡がここなのです。



「小野篁公遺跡」との文字が読み取れます。



まゆ村さんに行き歓待していただきました。
鳥居の火床の炭を拾いたいという話をすると、お店の方が段取してくださいました。
そう!山中は立ち入り禁止です。
ただし、山の所有者の方のかたの許可があれば当然入山は可能です。
まゆ村さん、ありがとうございました!<m(__)m>



二番目の火床である「鳥居」の火床着。
鳥居の火床最高部。
今年の鳥居の火床は、燃え残りがかなり残っています。



Nさんと火の用心さんも、火床へ到着。



鳥居の火床の向かって右側の柱の部分の火床。



鳥居の火床の向かって左側の柱の部分の火床。



鳥居の火床を後にして東進開始。
広沢の池通過。
愛宕山の山頂付近が雲に覆われています。



加茂川に突き当たってからは北進。



腹ペコでレストランに飛び込みました。
以前より味がぐんと良くなっているレストランでしたが、価格は以前と同じ500円。
そのにしてもよく食べました。
え?
私のことじゃないですよ。(^_^;)



お腹がいっぱいになったのでペタルがとっても重いです。
二人のレディスに追い越され汗だくになって坂を上りきり、自転車を置いて徒歩で火床へ。



三番目の火床である「船形」の火床着。
船形の火床最高部へ。



カンカン照りではないのですが、それでもきつい日差し。
汗が滴り落ちます。
火床の最高部で一休み。
レディスのお二人は、下の火床で涼風に吹かれながらおしゃべり。



舟形山ゴルフ場が眼下に見えます。
火床は「船形」と書くようですが、どうやらゴルフ場は「舟形」と書くようです。
どちらが正しいんだろうか・・・・。
多分どちらでもいいんでしょうね。
火床の船の大きさというか船型を見ると、かなり大きな船のように思えます。
そうなると、「舟」でなく「船」の方が妥当なのかなあ・・・・・。



船形山ハイキングコースは、ゴルフコースを横切ります。
横切る時には危険がないよう、こうして警報のブザーを押します。



四番目の火床である「妙」の火床への上り口着。



「妙」の火床着。
暑さでヨレヨレ。(>_<)
最高部の火床へはアタックはや〜めた。



「妙」の火床。
左大文字、鳥居、そして船形と周ってきましたが全ての火床が違うものでした。
ここ「妙」の火床も、左大文字・鳥居・船形のどの形とも似ていません。



「妙」の火床から見下ろす京都市街。。



「妙」の火床を後にして少し走り、松ヶ崎大黒天境内へ。
「法」の火床を目指します。



五番目の火床である「法」の火床着。
ここ「法」の火床は、「妙」とほぼ同じ。
おっと!
時間切れです。
私は夜間に用事があるので、ここでリタイア。
火の用心さんとNさんとは、ここでお別れ。



火の用心さんとNさんに感謝しつつ別れを告げ、大急ぎで帰宅。
汗を吸って重たくなった服を脱いでシャワーに飛び込み汗を流しホッと一息。
そして、夜間の用事がある場所へ。
木津川大橋の上で、夕刻のきれいな空を眺めます。



男山の向こ側の空を美しく染める残照。




今日は充実した時間が持てました。
暑さが最高にきつかったですが、それでも流れる汗が爽やかでした。
京都の風物詩である大文字五山の送り火。
無病息災に功徳があるという、送り火翌日の火床の炭をゲットする!
京都に住んでいて、そして自転車に乗っている者の特権と言えなくもないのかなって気もします。

まだまだ暑い京都ですが、送り火が終わった京都は次に地蔵盆。
そして、次第に秋に向かっていきます。

そんな京都の風物詩を楽しむ行動を共にしてくださったgodzilla組レディスの、火の用心さん、そしてNさん。
ありがとうございました!
とっても楽しかったです。!(^^)!



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