目的地は「人喰い地蔵」。
あいにく大雨・雷・洪水注意報が発令される大荒れの天気。
防水靴を履いて出発したのですが、途中で傘が折れそうなほどの強風と横殴りの雨に遭い、靴の中までずぶ濡れになりました。
本日のウオーキング歩数、33,123歩。
2006年2月26日（火）
近鉄京都線に沿って北上。
時折激しい風雨になり、それがかなりの時間続きます。
靴の中がずぶ濡れになりました。
車が道路にたまった水を跳ね上げるので、進路を変更。
「太閤堤」を通ります。
強風で傘が折れそう。(＠_＠;)
これは、宇治川と巨椋池（おぐらいけ）の治水のために豊臣秀吉が造った堤防で「太閤堤」とされています。
しかしここが太閤堤だということを知る人も、地元の人を除きもうほとんどいません。
強烈な雨の中を観月橋着。
大雨で宇治川が増水しています。
雨を避けて、途中から近鉄の線路下を歩きます。
高架下のラーメンの名店「大中」前通過。
「おいしくてしょうがない」ということからついた店名が「大中」です。
「大中」だから「小がない」です。(^_^;)
実際においしいです。
酒粕ラーメンの店前通過。
ここのラーメンも絶品です。
でも今日はラーメンは食べません。
空腹を癒し雨を避けてゆっくりするために、もう少し北上してとあるスーパーのフードコーナーに行きます。
渇水期のこの時期、疎水には水が流れてこなくなります。
しかし先程までの大雨で疎水に大量の水が流れ込み、また水が流れています。
短時間でかなりの雨量だったことが分かります。
スーパー近くの公園。
もうとっくになくなってしまった懐かしい京都市電の車体があります。
私が大学に行くのに、京都駅からこの市電を利用していました。
当時、市電の運賃は１５円でした
懐かしいですねえ。（*^_^*）
昼食〜♪。
ご飯大盛りのカツ丼にうどんつき。
これで６５０円！
食事を終えてドンドン北上。
京阪電車の高架下をくぐります。
伏見稲荷大社前通過。
靴の中がずぶ濡れで、靴の中の足の裏が痛くなってきました。
雨で足がふやけてマメができたようです。(>_<)
臥雲橋を渡り、東山通りへ向かいます。
東山通りを北上。
花屋さんの店頭にきれいな八重の黄色いチューリップが咲いていました。
赤いチューリップもきれい！
知積院（ちしゃくいん）前通過。
八坂の塔が見えてきました。
こんな店がありました。
「ブームだ」ってテレビで見たことがあるそれと同じような店です。
結構たくさんの若者が入っていきます。
オイオイしっかりしてくれっての。(>_<)
八坂神社前通過。
東山通りをひたすら北上。
雨はやみました。
丸太町通りのひとつ北の通りで右折。
東進します。
聖護院門跡（もんぜき）着。
この中に「人喰い地蔵」があるはず。
聖護院門跡の中には目的の「人喰い地蔵」がなかったので、東隣の積善院準提堂へ。
ここにある予感がします。
聖護院境内の塔頭寺院が準提堂です。
境内へ。
積善院準提堂境内。
無病息災の効験があるとされている「人喰い地蔵」発見！
実は「人喰い地蔵」とは正式な名前ではありません。
正式名称は「崇徳院地蔵」です。
その崇徳院地蔵が「の読み方が「すとくいん」であるため、いつしかこのお地蔵様は「すとくいん地蔵」が訛って「人喰い地蔵」と呼ばれるようになったのです。
平安末期保元の乱。
関白の地位を巡って、崇徳天皇らは親子・兄弟で目を覆う悲惨な争いを繰り返します。
争いに敗れた崇徳上皇は讃岐へと流され、無念のうちに五部の大乗経を写して「亡くなった父の元へ」と都へ送りますが、都の権力者に 受取りを拒否されてしまいます。
自分が書いた大乗経の写しが戻ってきたことを目にした崇徳上皇は、怒りのあまり自らの舌を喰い ちぎり滴る血で「われ魔界に墜ち、天魔となって人の世を呪わん。人の世の続く限り、人と人を争わせ、その血みどろを、魔界より喜ばん。」としたためたそうです。
その崇徳天皇の呪いを恐れ、京の町衆は１体のお地蔵様をつくり「聖護院の森」に安置します。
東山丸太町辺りはかつて「聖護院の森」と呼ばれその森の中にこのお地蔵様は安置されたのですが、その後はずっと放置されていたようです。
それが明治時代になって、この積善院準提堂に安置されたのです。
崇徳天皇の祟りを鎮めるためつくられた「人喰い地蔵」は、今では無病息災の ご利益があるということでお参りする人も 多いそうです。
帰りはＪＲで。
京都の不思議をまたひとつ知りました。
１２００年の歴史を持つ京都。
その奥はとっても深いなって今日も実感しました。
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