昔々、その昔・・・・・。
ある日、宇治田原の山のずっとずっと上にある集落のとある農家に立ち寄って、「申し訳ありませんが水をくださいませんか」と頼んだ1人のお坊様がおられました。
応対したおばあさんは、快諾。
お坊様は農家のおばあさんが水を運んできてくれるのを待っていましたが、いつまで経ってもおばあさんは水を運んできません。
あまりに遅いのでいつのまにか居眠りをしてしまったお坊さんは、おばあさんの「水をどうぞ」という声で目覚めました。
どうしてそんなに遅かったのかお坊様が尋ねると、おばあさんは「山を下って田原川まで水を汲みに行っていました。この辺りには川も井戸もないのです」。
お坊様はおばあさんの親切な心にいたく感激し、「お礼に井戸を。ここを掘れば水が湧いて井戸になりますよ。」と言って持っていた杖で地面に円を描いてから、その農家を去りました。
おばあさんからその話を聞いた家族と村人は、おばあさんから教えられた場所を掘ってみました。
すると何と不思議なことに、高い高い山の上なのにきれいな水がコンコンと湧き出したので村のみんなは大歓声を上げて喜びました。
後に村人は、このお坊様が弘法大師であったことを知ることになります。
それ以来この井戸を「弘法の井戸」と呼ぶようになったとか。
私達が生まれよりもっともっと前、ずっとずっと遠いはるか昔のできことです・・・・・。

不思議な話です。
今日は夕刻トレーニングで、その弘法大師の井戸を目指しました。

本日の走行距離、約30km(正確には29.80km)

2005年5月31日(火)




職場を出て国道307号線を東進。
JAの石材店前通過。



宇治田原町に着いてから国道を外れ、上り坂をひたすら上がります。
弘法の井戸は、何と標高およそ250mの高さにあるのです。



宇治田原町の家並みが見える場所に着きました。



ずっと上りの道ですが、綺麗に舗装されており傾斜も極端にきついということもないのでとっても走りやすいいいコースです。



かなり標高を上げました。
日没のようです。



日没後、霞んだ山の風景がまるで水墨画のよう。



弘法の井戸がある場所着!
意外と楽に上がってこれました。



これが弘法の井戸です!



連日大活躍のモスラ号は、今日は弘法の井戸を見ることになりました。



標高250mの山間部。
下から上ってきたらここに集落がありましたが、集落の先はまだまだ上りになっていてその先は下りがあるだけ。
ほかに集落は全くありません。
ポツンと孤立したようなこんな場所だからでしょうか水は貴重品のようで、今でも井戸は現役で大活躍の雰囲気。



いざ!弘法の井戸へ。



これが弘法の井戸の水です。
私は初めて見ました。
って言うか、存在自体を最近まで知りませんでした。
皆さん方も、弘法の井戸の存在を知らなかった方がほとんどだと思います。
まして、写真ででも弘法の井戸を見るのは初めてだろうと思います。
ご覧ください!これが「弘法の井戸」です。



墨で弘法の井戸の説明が書いてありました。



山奥の集落に湧き出る水。
本当に不思議な気がしてきます。



弘法の井戸の横にはお地蔵様が。



弘法の井戸を後にします。
弘法の井戸を覆うこの建物に お年寄り用の杖が立てかけてあり、そのことが何だかとっても嬉しかったです。(#^.^#)



集落内を通過し、もう少しだけ標高を上げることにします。



標高を少しだけ上げて驚きました。
さっき沈んだはずの夕陽に、またまた出会えたのです!



250mを越える標高の道で山を眺めるモスラ号。
そろそろモスラ号のタイヤが替え時になってきました。
タイヤの溝がほとんどなくなりました。
山道ですってんころりんと転倒するのは嫌なので、間違いなく交換時。
ボーナスが出てから、モスラ号のタイヤを替えようっと。



再度顔を見せてくれたお日様も、もう完全にさようならの時間になりました。
さて、下山。



宇治田原町の集落が見える場所まで再び戻ってきました。
上りと違い、下りではあっという間にここまで来ました。
さほどカーブがきつくない舗装路のダウンヒル!
久々の快適な長距離ダウンヒルが楽しめました。(*^^)v



宇治川左岸。
ここからも、引き続き安全に気をつけて自宅を目指します。
素晴らしかった夕刻トレーニングも、間もなく終わり・・・・。





身近な場所。
そのよさを最近実感します。
標高250mの場所に湧く水は、本当に不思議でした。




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